少女漫画『サディスティック19』のレビュー

伝説のギャグ漫画です。昔、一番好きな漫画は?と訊かれたら、迷わず「サディスティック・ナインティーン!」と言っていました。妖怪あぶらすましのスマちゃんや、喋る毛ガニと同居するOL、人面瘡が体にできている人、シュメール人に片思いしている少年、塀の上を走るだけのヘイマン、考えられない非日常の世界が心を癒してくれます。昔ゲラゲラ笑いながら読んでいたけど、現在読んでみたら、それほど笑えなくなっていて、笑いのツボは変化するのだと改めて実感。あと、これほどシュールなオチとツボで大笑いしていた昔の自分が懐かしくなりました。本当に大好きな少女漫画なんだけど、この漫画が好きってだけでその人の感性を疑われそうな、そんな作品。絵柄はおもいっきり少女漫画のそれ。だけど中身はもう読んだら手遅れになりそうな雰囲気を醸し出している。今では悲しいかな絶版になっているが、有名な古本屋とかオークションとかで出ているので、一冊百円とかで買って一度読んでみるといいです。