小学生の頃、好きな女の子が私の自由帳に少女漫画のキャラクターを描いてくれました。

私は幼少の頃、地元の大きな絵画コンクールで特賞に入選しました。母親が私の絵をそのコンクールに応募したのがきっかけなのですが、両親や祖父母、それに親戚たちも喜んでくれ、子供ながらに自分はすごいことをしたんだと得意げになっていました。そんなこともあって、私は絵を描くことに夢中になり、毎日チラシの裏面の白い箇所や画用紙に絵を描くようになりました。小学校にあがる頃には、他の同級生たちよりも絵がぐんとうまくなり、自由帳にもよく漫画やアニメキャラクターを描くようになりました。その絵を見て、クラスの友人たちが自分のノートにも描いてほしいと長蛇の列ができたこともあったほどでした。大半が男友達でしたが、中に自分が好きだった女の子が列に加わっていて、その子のノートに絵を描けたことが緊張する反面、とても嬉しかったのです。そして後日、今度はその女の子が私の自由帳に少女漫画のキャラクターの絵を描いてくれました。その絵はとても上手で、わざわざ自分のために描いてくれたことがとても嬉しかったことを今でも覚えています。